2019-01-01から1年間の記事一覧
しばらく多忙を理由に更新していませんので、ちょっとこのブログの過去記事の目次を作成してみました。よろしかったら、ご覧下さい。 1.何もないところから書き始めてみるhttps://hewhomeyouit.hatenablog.com/entry/2019/01/31/103136 2.2019年はどんな…
私たち人間にとって最も親しみのある数と言えば、1,2,3,…という自然数である。そもそも数は、人間がある対象を1つの単位(ユニット)として「1」として閉じて「認識」することから始まり、それと同一視するところから「2」「3」と順に閉じて認識していくこと…
少し数学拠りの話題ばかりが続いたので、この辺で必ずしもそればかりじゃない話題についても触れておこう。 私たちは、四次元時空といった物理などの学問分野でなくても、ふだんから、四季(春夏秋冬)を味わうだとか四方(東西南北)を意識するだとか。ある…
私たちにとっては「比」と聞くと、前回の円周率よりも、「黄金比」や「白銀比」といったデザインでよく用いられる比の方が、むしろ「比」という言葉としては実はポピュラーな気もする。 さて、前回「31」が五七五七七の句をなす「短歌」の文字数の話をしたが…
「比」と聞いて、最もポピュラーなものは「円周率」ではないだろうか。円周率とは、円の直径の長さに対する円周の長さの割合のことで、要するに、(円の直径の長さ)÷(円周の長さ)の値のことである。これは円の大きさに依らず一定の値を取る。円周率は、記…
線分をまるでゴムのひものように考えると、それをm:nの比に分けるとき、その分割点をどこでつまんで実現するかによって「内分」か「外分」かが区別される。線分ABの内部のある点Pでつまむとき、線分ABをAP:PB=m:nの比に内分するという。一方、線分ABの延…
新元号が「令和」に決まった。 この「令和」の典拠は、国書である日本最古の和歌集「万葉集」(780年頃成立、全20巻)巻五にある雑歌の「梅花歌三十二首」の前につけられた「序」にある「于時初春令月 氣淑風和」(時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ)と…
前々回、前回と、太陽系の惑星について、通常の天文学的な観点からのアプローチではなく、自転周期・公転周期・会合周期といった時間的データを空間化した幾何学にも似たアプローチで、眺めてみた。こうした手法は、科学的ではないかもしれないが、惑星が私…
前回、直径が朔望月周期rである円(この円周の長さはπrで「水星の公転周期」)を直径2rの円(この円周の長さは2πrで「水星の1日」)に内接させながら転がしてできるサイクロイドの軌跡が、直径2r(「水星の自転周期」)であると言った。同様に、直径2rの円を…
地球と太陽と月のみならず、古くから太陽系の惑星たちは夜や宵や明け方の空に人間たちの目に触れ、ごく自然に絵画や小説、随筆などの中に登場し、私たちの意識に深く浸透していたりする。天動説の時代は、太陽と月も惑星の仲間であり、近代に入るまでは、惑…
私たち人間が暮らしているこの大地には、海や山や川や湖などがあって、他にもそこで生きている動物や植物や菌類や微生物たちがいて、その生活環境に大きな影響を与えている太陽と月という天体が昼間あるいは夜に空に輝いている。 そもそもこの大地が海などと…
♪ドはドーナツのド、レはレモンのレ、ミはみんなのミ♪ 「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の音階と言えば、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』および同名映画に登場した「ド・レ・ミの歌」が思い浮かぶが、音階の由来は、11世紀に遡るそうだ。 カ…
あなたとわたしの間に成り立つ関係性というものを、何らかの形式に則って表現してみたいと思う。と言ってもさほど難しいことではない。まずは、単純にあなたを「a」、わたしを「b」と書いて、その間に「+」という記号を入れて結ぶ。そうすると、あなたとわ…
人間はどうも無垢で公平であった大地を分断して、より自分が多くなるように領土化し、所有しようとする。その傾向は、自分以外の他者を出会ったときに特に顕著に表れるようだ。 例えば、あなたBとわたしCの間を結ぶように引かれた一本の線分があったとして、…
ふと改めて「意識」って何だろうかって考える。私たちはそもそもふだんは当たり前のように意識とともにあるので、「意識」自体について、ほとんど思考することがない。 まずは、どんな時に「意識」という言葉を使うだろうかと考えてみる。すると、大きく次の…
宇宙と世界 「宇宙」と「世界」という似たような言葉がある。どちらもかなり広い範囲を指す言葉だ。「宇宙」の「宇」は前後・上下・左右の「空間」を表し、「宙」は過去・現在・未来の「時間」を表すという。一方、「世界」の「世」は「時間」を意味し、「界…
ここで、「宇宙の果て」からの眼差しというものをちょっと考えてみる。その「宇宙の果て」こそが実はHuman(人間)の観測位置であり、そのHuman(人間)という遥か彼方からこのObject(対象、物)へと目掛けて眼差しが注がれるとき、既に眼差しの本来性とし…
「コロガリズム」(cologarithm)という言葉がある。元々は数学用語で「余対数」のことであり、「逆数の対数」という意味だ。その辺から始めよう。 新しい言葉が慣れ親しんだ日常に舞い降りるとき、それは既存の響きおよびその意味に引き摺られる。「コロガリ…
きょうは2019年の1月31日だ。どうしても、1月中にこのブログを始めたかったのには、私なりの理由がある。「1年の計は元旦にあり」などと言われるが、元旦が無理ならせめて1月が終わり切る前に「書き始める」という行為をしたかったわけだ。というわけで、書…
全く何もないところ=「空」(void)から何かを始めてみる。ただ実際には、全く「何もないところ」などというものは存在しない。気づいているか否かは別にして、そこには何らかの存在、何らかの気配、何らかのエネルギーといったものが存在しているのだ。かつ…