空・殻・核 (くうからかく)

クロノスとカイロスの狭間を転がる

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

10.地球と太陽と月の回転

私たち人間が暮らしているこの大地には、海や山や川や湖などがあって、他にもそこで生きている動物や植物や菌類や微生物たちがいて、その生活環境に大きな影響を与えている太陽と月という天体が昼間あるいは夜に空に輝いている。 そもそもこの大地が海などと…

9.ソ・ラを超えて

♪ドはドーナツのド、レはレモンのレ、ミはみんなのミ♪ 「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の音階と言えば、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』および同名映画に登場した「ド・レ・ミの歌」が思い浮かぶが、音階の由来は、11世紀に遡るそうだ。 カ…

8.二項展開とパスカルの三角形

あなたとわたしの間に成り立つ関係性というものを、何らかの形式に則って表現してみたいと思う。と言ってもさほど難しいことではない。まずは、単純にあなたを「a」、わたしを「b」と書いて、その間に「+」という記号を入れて結ぶ。そうすると、あなたとわ…

7.アポロニウスの円

人間はどうも無垢で公平であった大地を分断して、より自分が多くなるように領土化し、所有しようとする。その傾向は、自分以外の他者を出会ったときに特に顕著に表れるようだ。 例えば、あなたBとわたしCの間を結ぶように引かれた一本の線分があったとして、…

6.『2001年宇宙の旅』と人間の意識

ふと改めて「意識」って何だろうかって考える。私たちはそもそもふだんは当たり前のように意識とともにあるので、「意識」自体について、ほとんど思考することがない。 まずは、どんな時に「意識」という言葉を使うだろうかと考えてみる。すると、大きく次の…

5.宇宙と世界、そして、精神と生命と物質

宇宙と世界 「宇宙」と「世界」という似たような言葉がある。どちらもかなり広い範囲を指す言葉だ。「宇宙」の「宇」は前後・上下・左右の「空間」を表し、「宙」は過去・現在・未来の「時間」を表すという。一方、「世界」の「世」は「時間」を意味し、「界…

4.オイラー線

ここで、「宇宙の果て」からの眼差しというものをちょっと考えてみる。その「宇宙の果て」こそが実はHuman(人間)の観測位置であり、そのHuman(人間)という遥か彼方からこのObject(対象、物)へと目掛けて眼差しが注がれるとき、既に眼差しの本来性とし…

3.コロガリズムとは?

「コロガリズム」(cologarithm)という言葉がある。元々は数学用語で「余対数」のことであり、「逆数の対数」という意味だ。その辺から始めよう。 新しい言葉が慣れ親しんだ日常に舞い降りるとき、それは既存の響きおよびその意味に引き摺られる。「コロガリ…

2.2019年はどんな年か?

きょうは2019年の1月31日だ。どうしても、1月中にこのブログを始めたかったのには、私なりの理由がある。「1年の計は元旦にあり」などと言われるが、元旦が無理ならせめて1月が終わり切る前に「書き始める」という行為をしたかったわけだ。というわけで、書…